まるを作って、まるを分け合う、まるい時間

アートセラピー

8月の終わりは久しぶりに島をはなれ、名古屋に行きました。
目的は、大学院時代の同期が教員として勤める大学での表現アートセラピーのワークショップ、
そして、同期である彼女と一緒に、学会で共同発表をすることです。

まず最初のスケジュールは、彼女のゼミの学生さんとの、
表現アートセラピーワークショップでした。

今回は、「みんなでまる◯をつくろう」というテーマで、
大きなまるを人数で分割し、それぞれがパーツを作成した後、
最後にまたひとつのまるに合体させるというワークです。

「ひとりひとりが安心して、思っていることや考えていることを表現できる」
そんな場をめざそうと同期と話しあい、今回のワーク内容を考えました。

アイスブレイクの後、
それぞれが自分の担当したいパーツを選び、創作の時間にはいります。
クレヨンやコラージュを使ってビジュアルを作成した後、
自分の作品の色模様をみながら身体を動かしたり、
湧いてくる言葉を綴ったり、
いろいろな角度から作品を味わい、自分の内面を探求しました。

欠席した学生さんのパーツは彼女へのおくりもの。

その日欠席した学生さんのパーツは、
その学生さんへのおくりものとして、
みんなで描いたり貼ったり、
それはそれはとてもあたたかな時間でした。

最後に、それぞれのパーツをひとつに合体させてみると、
大きなカラフルなまるができあがります。
合体させた瞬間、みんなの歓声で部屋の中が色めき立ちました。

不思議なことに、パーツの境目の色や線や物語がつながっているようにも見えて
そんなシンクロニシティにも、感動があります。

みんなのパーツが合体してひとつのまるになります。

おやつの時間には、教員である彼女が持参したスイカを、みんなでかじりました。
彼女のご両親が育てたまるいスイカは、濃厚な甘みがあって、
一口かじる度にパワーがチャージされるようです。

長野でのびのびそだったまるいスイカ

まるをつくって
まるをわけあう
まるい時間。

「初めての場所で緊張して内面を表現できないかもと思ったけど、
 話しているうちに、わたしの表現だと感じられた」
「みんなと一緒じゃないとなかなかできない作業」
「きょうはしんどかったけど、楽しくできた。軽くなった」
「色をぬることで発散できた」
などなどのご感想をいただきました。

わたしにとっては、
人がクリエイティブな作業を通して内面に向き合い、
変化していくプロセス(つまり脱皮のプロセス!)に立ち会うことが
わたしはやっぱり好きなんだなあ
と、あらためて感じる時間でした。

毎年貴重な機会をつくってくれる友に大感謝!

今回の経験が、みなさんの
これからのまるい力になっていくといいなあ!
そう祈るような気持ちで、ワークは終わりました。
ありがとうございました。

わたしがもらったのは「耳を澄ませ」というメッセージ

さあ、
きょうも脱皮探求はつづきます。
みなさまもよき脱皮を!

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