8月末の名古屋の旅、もうひとつのお仕事は、学会での発表です。
普段は二人で会えないので、メールでやりとりしていましたが、
最後のスライドづくりや、発表のイメージをふくらませる作業は
わたしが名古屋に行って、彼女の家に滞在しながら一緒にすすめました。
発表前日の夜中まで、
友と一緒に時々朦朧としながらも作業する
このギリギリでアドレナリンのでる感じは、
学生時代に戻ったような感覚でした。
大切にしたいことをおなじくする友と、
じっくりとひとつのものをつくりだす青春感があって
大変だけど楽しい。
この歳になっても、こんな時間をもてるのは
奇跡的でありがたいことなのだよ、
ちゃんと今を味わえよ、、、
と少しおばあちゃんが孫をながめるような気持ちで
自分をながめていました。
さて、発表の内容ですが、
同期の友とわたしの、ピアワークのセッションの音声録を提示して
そのプロセスを考察するというもの。
文字おこしでは伝わらない、音声だからこそ感じられる
声のトーンや間などのノンバーバルなもの、
セラピストのあり方、声かけ、
クライエントのイメージや感情の変化、気づきの瞬間。。。
昨年は、わたしは、
現実的にも内面的にも、変化の時期で、
脱皮の真っ只中でした。
そんな時、
夢から連想したこわいイメージに日常までもが圧倒され苦しい時期があり、
彼女にお願いして、そのイメージに向き合い、
ひもとくためのセッションをしてもらったのでした。
わたしにとっては、
自分でも思いがけない気づきがあったパワフルな脱皮のプロセスだったのですが、
こんなふうに、なかなか自分ひとりでは気がつきにくいことは、
つい無意識のクセで、すこし時間がたつと、気づく前の状態に引き戻されがちです。
だから、こうやって、学会発表というカタチで、
沢山の方々に立ち会っていただいたこと、
それ自体も、また脱皮のプロセスたったように思われました。
ありがとうございます。
表現アートセラピーでお世話になっているみなさんや、
数年前ワークショップのお仕事でご一緒した方のお顔もみえて、
いろいろな方からコメントもいただけてうれしかったです。
会場がとてもあたたかく、リラックスしていられました。
脱皮は、ときに苦しいこともあります。
ひとりで脱ぐのが、難しいこともあります。
でも、安心安全な環境で、
その苦しい部分にちゃんと向き合い味わいきることができたら、
また次の風景がみえてくるのです。
それは、まるで自然の循環のようです。
カニだって毎回命がけで脱皮しているのだから
人間だってきっとおんなじです。
わたしも、自然の生き物らしく、
生きているうちは脱皮をくりかえし、
どんどん身軽になりたいなあ。

さあ、
今日も脱皮探求はつづきます。
みなさまもよき脱皮を!