“ええじゃないカニ”のこと

アートセラピー

5月のある日、ええじゃないカニは生まれました。

その頃のわたしはとても落ち込むことがあり
殻にこもるように暮らしていた時期でした。

たまたま
表現アートセラピーの仲間と
自由創作をする機会がありました。

わたしは
ふと目についた穴だらけのサンゴに
赤い絵の具をぬりたくりました。

その横にあった細丸い石には
自然に丸い模様がありました。

その丸の中に顔をかきはじめ
気がつけばカニの手足を描いて
「ええじゃないカニ」と
つぶやいていました。

それ以来
ええじゃないカニはわたしのお守りです。

「人生いろいろありますが
 まあええじゃないカニ」

力の抜けた顔で語りかけてきます。

よいもわるいも
正しいも間違いも
そんなもんどうでもええじゃないカニ

ただそこにいるだけで
ええじゃないカニ

まあるくゆるして
ええじゃないカニ

それから
自分が自分の真ん中にもどってきて
腹のなかがじわっとあたたかくなりました。

何枚かのええじゃないカニTシャツもうまれました。
なかなかええじゃないカニ

殻にこもっていたわたしが
ええじゃないカニに出会えて
またひと脱皮できたようです。

さあ
きょうも脱皮探求はつづきます。
みなさまもよき脱皮を!

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