このところ湿度の高い雨の日が続いています。
集落のおねえさんは、
「毎日朝夕水やりしてたけど、やっぱり雨の水は違うね!
ピーマンとかズッキーニがすぐ大きくなる!」
とうれしそうに話します。
庭の草の伸び方もこの数日で一気にスピードアップします。
植物が生き生きとするのは嬉しいけれど
草刈りの頻度が高くなるのは嫌だなあ…と
人間的なわたしは複雑な気持ちです。
この間、汗だくになって草刈りしたばかりの場所が
もう、手入れが必要なほどに草が伸びてきています。
喜んでいるのは植物たちだけではありません。
カニたちもうれしそうに歩き回っています。
雨が降ってから、お風呂場や台所や道端で
カニたちに出会うことが格段に多くなりました。
カエルたちもうれしそうに声高にうたっていますし、
夜に家の明かりにとんでくる虫たちも増えました。
とにかく、雨がふると
いきものたちがパワーアップするのです。
一方、
わたしの身体は
湿度が高くなるにつれて
重くだるくなって
心もちょっと悲しめになります。
わたしだってカニやカエルと同じ
いきもののはずなのにおかしいなあと
常々おもっていたのですが。
今朝ふと
この不調は、次なる脱皮にむけての
必要なプロセスなのかもしれないと
気がつきました。
雨の日は
普段意識にのぼらないような
小さな悲しみや妥協、
小さな我慢や腹立ちなどが
水の作用でふやかされてふくらんで
じわじわと表面にでてくるのかもしれません。
人間だっていきものですし
心は自然の一部です。
本来感情には
よいわるいはないはずなのに
人間はよいとかわるいとか
正しいとか間違いとか
ジャッジして
心に蓋をしがちです。
草やカエルやカニのように
雨に心と身体をひらいて
雨と一緒に悲しんだり喜んだり
雨と一緒に怒ったり悔しがったり
そんなふうにしてみると
ふやけて表にでてきたものが
ペロンポロンとはがれ落ちて
つまり、ひと皮むけて
人間もパワーアップするのかもしれません。
それが自然の巡りなのかもしれません。
ああ、
脱皮とは自然の巡りなのですね。
きょうは、
水が脱皮に及ぼす作用について
思いを巡らせた日でした。
さあ
きょうも脱皮探求は続きます。
みなさまもよき脱皮を!
草やカエルやカニのように雨に心と身体をひらく
