夜光虫と満点の星空

おもいつき

夕食の後、台所であしたの来客の準備をしていたら
カラダに熱がこもって汗でベトベトになりました。

夏至という地球的に大きな節目の日ですし
夜の海にはいるのもいいかもしれない。

そう思うと仕事もテキパキはかどります。
今日の仕事をすべて片付けて海に向かいます。

夜半前の空には
蠍座が山の端から顔をのぞかせています。
「お久しぶり!」
天の川もギラギラと空の真ん中を流れています。
完璧な夏の星空です。

海は凪。
足をつけてバシャバシャ動くと
夜光虫がいっぱい!

夜光虫というのは、
摩擦によって光を発するプランクトンです。
数日前海に入った時はまだほとんどいなかったのに、
今日の海の中は夜光虫の満点の星空!

ここ数日で彼らはどこからやってきたのでしょう。
漂ってくるのかしら?
それとも卵から生まれるのかしら?
プランクトンたちの心地よい生臭さがただよいます。

海の中は夜光虫の星空
空も満点の星空

お祈りをしてから
海に頭からとびこみます。

ぷかぷか浮かんで上をむくと
目の中が星でいっぱい。

背中の方にも星空が広がっているということは
わたしのカラダは星空と星空で挟まれているのです。

「ああ!しあわせ!」

そう呟いた途端に
空の真ん中に星が流れました。

自分の身体の境界線がなくなって
空も海もこの世界ぜんぶが自分のカラダの延長線のような
不思議な感覚になります。

生まれる前母のお腹の中にいた時も
こんな感覚だったのではないかしら。

しばらくぷかぷか浮かんだあとは
おうちに帰ってあたたかい五右衛門風呂に入ります。
もうすっかり心も身体もつんつるぺんです。

非日常のような日常。
それがあるのが
いまのわたしの島での暮らしです。

この暮らし
わたしの住む家や家族
住んでいる環境
仕事ややっている活動
出会っている人たち…
いまここで自分が生きている世界にあるものすべては
とても貴重ですばらしくて天からのおくりもので
それはすべて可能性の種で
いまのわたしがするべきことは
その種を大好きと愛でながら育てて磨いていくこと。

それがわたしのやるべきことだし
それしかわたしにはできない。

最近そんなことをよく思うのです。

さあ
きょうも脱皮探求はつづきます。
それではみなさまもよき脱皮を!








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