数日前から、島の夏の気配が急になくなりました。
つめたい風がびゅんびゅん吹いて、すこしさみしい気持ちです。
カニたちは、冬眠前10月末ごろの大潮の日に一番活発になります。
我が家でも、台所のシンクやお風呂場、本棚や布団の中でもカニをみかけます。
そうして、いよいよ寒くなると、カニたちは穴の奥に隠れて春まででてこなくなるのです。
きょうは上弦の月。
次の満月の大潮が今季最後のカニまつりでしょうか、
それとも、前回の新月の大潮が最後だったのでしょうか。
きょうはまだ、活発なカニが1匹我が家の土間をあるいているのをみかけました。
ボウルにつかまえようとしたら、ワープするように一瞬でシンクの下に消えました。
カニたちは寒い冬を前に、いまのうちにやりたいことをやってしまおうと、
せかせかとあちらこちらに出かけて挨拶したり用事を済ませたりしているのでしょう。
人間もカニと同じように、夏から冬に向かうこの時期、
ちょっと落ち着かなくなる気がします。
わたしの場合は、身体も気持ちも揺れ幅が大きくなるのです。
楽しくなったり切なくなったり、動けなくなったり活動的になったり。
安定して穏やかなのが楽ではあると思うのですが、
海の潮の満ち引きとおなじように、
人間にも波があるのが自然現象なのでしょうか。
人間は海からうまれたと子どもの頃読んだ絵本に書いてあったのを思い出します。
ざっぱーーーーん。
波が大きな時、わたしは、身体の声をきくようにしています。
わたしが眠る前によくやるのは、「自動運動」というもの。
昔、幼馴染みに教えてもらってから、この運動がわたしの日常の一部になりました。
「自動運動」は、決まった動きがあるわけではなく、ただただ、身体の内側の動きに任せて、動くだけの運動です。身体の内側の動きに気がつくのが難しい場合に、動きやすくするための3つの誘導法というものがあって、その動きをしてから、身体の力をぬいてぽかーんと待っていると、自然に身体が動き出します。
それがとてつもなく気持ちがいいのです。
あくびがたくさんでます。
時には涙がでたり、咳がでたり、いらないものを外に出している感じになります。
自然に動きがとまるまで動き続けます。
終わったあとは、身体から余分な力が抜け、
次の日はすっきりと心も身体も軽く満ちているように感じられます。
(ご興味のある方「自働運動」を検索してぜひやってみてください。)
表現アートワークでも、絵を動いたり、ムーブメントをしたりと、
身体と対話しながら、気づきを得るという手法をよくつかいます。
身体は、人間が頭で把握できるよりもずっとずっと智恵があって、
身体の声をきくだけで人生がいろいろうまくいってしまうのではないかと思います。
だけど、わたしたち現代の人間は、ついつい頭で考えちゃう生き物で、
身体の声や、身体の叫びまでも無視しちゃう事が多いのではないかしら。
身体を尊重して身体とのよい関係を築いたら、
おもしろく心地よい人生がみえてくるのではないかしら、
それが脱皮ともいえるのではないかしら。
いま、これを書いているわたしの部屋でも、
穏やかな日は聞こえない大きな波の音が聞こえてきます。
風が強いのです。
ざっぱーーーーーーん。
ひとまず、きょうは、明かりを少し暗くして
身体の声に耳を澄ましてねむることにしましょう。
それでは、
きょうも脱皮探求は続きます。
みなさまも、よき脱皮を!
ざっぱーーーーーーーん。

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11/9(日)午後14時~16時*脱皮アートワーク×空風火水地《空》のワーク
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